「形の上で政治主導を見せる」
投稿日:2010年07月28日
はからずも、現在の政治情況が透けて見えるようなニュースが2つ飛び込んできました。
まず、野田佳彦財務相が昨日の閣議後の記者会見で、26日に池田元久財務副大臣が概算要求基準の原案の提示が遅れた経緯について、「形の上で政治主導を見せる」と発言したことに対し、注意したことを明らかにした、というニュースから。
この発言は、現内閣が財務省主導で予算編成することを白状しているようなもの。
参院選前の、いわゆる“消費税発言”を境にして、菅首相が大きく舵を切ったことは明らかで、“脱官僚・政治主導”の象徴だったはずの国家戦略局構想を断念し、『元気な日本復活特別枠』の創設と、1兆円を相当程度超える特別枠の配分を公開形式の政策コンテストで決めるというアイデアも、すべては財務省主導だったことの証左でもあります。
今のところ、あまり大きくは取り上げられていないようですが、そのこと自体が大問題だと思いません?
そしてもう1つ。辻元清美代議士が昨日の午後に記者会見が行い、正式に離党を表明されたとのこと。
ご本人曰く、「国土交通副大臣の経験を踏まえ、現実との格闘から逃げずに仕事を進めたい」とのことですが、はて?すでに水面下で現執行部との間で何らかのやり取りでもあるのでしょうか。
初当選から15年、“社民党の辻元”として歩んできた経緯を考えると、同志や支援者らにとっては裏切られたような気分でしょうし、何より、話が土井たか子におよんだ際、「私の政治の母。お目にかかると決断が鈍ると思い、事前にご相談できなかった」との発言には、彼女に期待する思いもあっただけに、失望を通り越して怒りの念が込み上げてきました。
おたかさんに報告も出来ないような決断なら、政治家としての信念にもとるとしかいいようがないではありませんか・・・
ともあれ、社民党出身のお二人の発言から感じるのは、かつての“55年体制”はすでに遠い過去のものとなり、今こそ冷戦時代の外交・安保政策の転換や、経済や財政の建て直しなど、“新しい日本の進路”を掲げた理念政策論争で政界再編が行われるべき時であるにも関わらず、国会議員の与党化志向はますます高まっていくであろうこと。
小沢頼みの政局しか期待できない現状そのものが、日本にとって最も不幸な状態であるとする“世論”にも関わらず、結局は、最後まで悪役を演じきってでも小沢がやるしかないんですかね。
2010年7月28日 記
志信会 会長 大西信弥
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