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国家とは何をもって構成されるのか?


日本創新党 中村 崇

 国家とは何をもって構成されるのか?
 国民の生命、財産、領土……といろいろな答えが出るでしょう。
論語の中では、孔子が弟子の子貢から国家とは何かと質問され、孔子は「信・食・兵」の三代要素を挙げました。信は「精神」、食は「経済」、兵は「軍事力」と解釈されると思います。
孔子は、どうしてもこのうちのどれかを捨てなければならないとしたら? と問われ、先ず兵を捨てると言ったそうです。その次に食を捨て、最後に信を残すと答えました。
軍事力や経済力はいつでも取り戻せる。しかし一度、その国民の精神を失ったら、二度と取り戻すことは出来ない……孔子の訴えは、まさに現代の日本への警鐘ではないでしょうか?

私 中村 崇 は、幼い時から政治を“志”ましたが、親や親族に政治関係者は一人もおらず、なかなか道が開けませんでした。一念発起し、会社を辞め、紆余曲折を経て、沖縄返還交渉の実務を取り仕切った末次一郎先生との出会いがあり、運転手として修行が始まりました。
そこで末次先生の事務所によくいらしていた山田宏(当時は都議会議員)との出会いがありました。以来、日本新党(細川護煕代表)の結党そして山田宏は候補者、私は広報部次長という形でお付き合いはさらに深まっていきました。

時を経て、17年。その間、東京都議会議員選挙に挑戦し、連敗をしてサラリーマン生活を送っておりましたが、山田宏の新たな挑戦に当たり、全力で支える覚悟を固め、サラリーマンを辞めて、日本創新党に参画しております。

さて冒頭に戻りましょう。山田宏は昨年『「日本よい国」構想』という本をまとめ、多くの人に訴えかけました。その中で山田が強く訴えていることは、いま行き詰まっているのは「人の心」だということです。
 「いま日本では、多くの人が、「重くて暗い行き詰まり」を感じています。日本の将来は大丈夫なのか。この先、もうこの社会に夢や希望なんてもてないのではないか。私は、根本において行き詰まっているのは経済でも、政治でもなく、「人の心」だと考えるからです。
「いまさえよければいい」「自分さえよければいい」。そんな考え方が世の中にあふれています。先人たちへの感謝も、未来への責任も忘れ、自らを律し、誇り高く生きる心を失いかけているように思われてならないのです。
 本当は日本は、技術力も高く、なお経済力もあり、そして世界からも憧れられる文化をもつ、限りない可能性のある国であるはずです。なのに、人びとの心は「うつむいて」しまっています。これではいけないのです。この日本を再び夢のある国にしていかなければなりません。わたしたちの子供たちが胸を張って誇れるような国にしていかなければ、先人たちに申し訳ないと思います。」

いかがでしょう。「いまさえよければいい」「自分さえよければいい」……私は子供手当て一つとっても、そのツケを将来の増税で、まさにその手に抱いている赤ちゃんが払うんだということを考えれば、絶対に取れない政策ではないでしょうか? それがいま日本全体に蔓延しているということです。

◆杉並区を日本のモデルに
山田宏は杉並区長として11年間仕事をしてきました。
「区役所というのは、いわば行政の小売店です。ですから、お客様である住民の方々の反応がすぐさま出てきます。 昔のように右肩上がりで豊かになっていく時代には、あれもこれも約束できました。しかし、右肩下がりになって、富が減り、税収も減っていく時代には、あれかこれかを選ばなければなりません。すべての人を満足させることができないなかで、政策を決定して、進めなければなりません。
 そのような状況に十年間直面してきて、私が身をもって実感したことは、「何かの得になるか、損になるか」ということでは政治は行なえないということでした。「この政策は人を幸せにするか、しないか」「生きるうえで何が正しいか、正しくないか」
 それを考えなければ、真にあるべき政策は実行できないのです。
 たとえば二〇〇二年、杉並では全国に先駆けてレジ袋税条例が成立しました。当初、商店街の方々はみんな反対でした。それはそうです。昨日までサービスで配っていたのに、一枚五円のレジ袋税が導入されたら、お客様に「五円出してください」といわなければいけないのですから。しかも区から一歩外に出れば、そこではレジ袋税などは取られないわけですから、考え方によっては商売の競争条件が悪化することになります。私は商店街の皆さんにも、こうお話ししたのです。
「レジ袋を無料で配りつづけることは、商人として正しい道でしょうか。もし正しいと言い切れるのなら、すぐさまこの条例は引っ込めます。しかし、仮にそうでなければ、ぜひ正しい道を歩みましょう。時間がかかっても、正しい道を歩みましょう」
 商店街の方々も、「それはそうだ」と理解してくださいました。
 住基ネットに反対したときも、「杉並師範館」という杉並区独自の教員養成機関をつくったときも、一事が万事、すべて賛否両論わかれました。その時々に、私の心にあったのは、「人間にとって何が正しいか、何が幸せか、日本はいかにあるべきか、国家とは何か」という根本的な問いでした。そのような問いなしには、国も自治体も運営ができない。それがいまの私の確信です。」
 いかがでしょう。このような考えの中で、自治体経営を行ってきた杉並区は山田区長就任時には942億円もあった区債残高(借金)を来年度にはゼロにするところまで、財政再建に成功しています。
 地方自治体レベルだから出来るんだ、国とは全く違うと悪口をいう人ばかりです。しかし杉並区にしても、横浜市にしても、借金を着実に返しながら、しかも行政サービスの質を上げて、住民の満足度はうなぎのぼりであったという事実をどう説明するのでしょう。
 トップリーダーの決意と行動力で政治は大きく変わるのです。

◆「本物の政治」を実現しよう
 私たちの国がいまもつべきものは、「本物の政治」です。
 「第一に、「国はどういう方向に進むべきか」という正しい理念を掲げること。
 第二に、その理念を政策として実行することで自分が選挙に落選してもいい、党がどうなってもいい、「千万人といえども我行かん」という覚悟のある政治家が生まれること。
 第三は、それを支える「気概ある国民」が立ち上がることです。
 皆さん。いまのこの政治でいいのでしょうか。やはり、私たちは心を一つにして、「本物の政治」を希求していこうではありませんか。
「本物の政治」実現の指針として、私たちが考える「めざすべき日本の基本理念」をここに掲げたいと思います。これは、日本はいかなる国をめざすべきか、という大きな方向性を示したものです。日本という国が将来にわたって発展していくために、次のような基本理念でなければならないと考えました。
 第一に、「人間の幸せとは何か」という本質的な命題に根ざすものでなければなりません。そして政治は、それを増進していくものでなければいけません。
 第二には、日本の国民が長い歴史のなかで営々と積み重ねてきた「誇るべき大切な価値」に基づくものでなければなりません。どこか他国からの理念の借り物であってはいけません。
 そして第三に、これからの世界の流れをしっかり見据えたものでなければなりません。独りよがりの偏狭なものであってはならないと思います。

めざすべき日本の基本理念

 わが国は長い歴史を通して、国の象徴たる天皇のもと、豊かな文明を築き上げてきた。
 先祖を敬い、家族を大切にし、自然を畏れ、清く明るく正しく直い心を重んじた先人たちの歩みにより、日本ならではの自然観、倫理観、宗教観が形づくられてきた。また、いにしえより「言霊の幸う国」と語り継がれてきたことが示すように、豊かな言葉と感性によって多様で優れた文化芸術が生み出され、守り伝えられてきた。
 さらにわが国は、諸外国の優れた文物を積極的に受け入れ、広く世界の衆知を集めることにより、つねに自らを高める努力を積み重ねてきた。

 わたしたちの願いは、この歴史と文明を受け継ぐものとして、物心両面で豊かな国を築き、自らの知恵と力でこれを守り、美しく豊かで平和な日本を幾久しく次代へ受け渡し、そして、この日本の力を世界の安寧のために役立てていくことにある。

 わたしたちは「ひとの幸う国」をめざす。
 わが国の力の源は、ここに住まう「ひとの力」にこそあった。道義が栄え、教育が栄え、諸々の技芸が栄え、智恵が豊かにあふれる国。人びとが自由のうちに自らの天分を追求し、実現させていくことができる国。万機を公論に決する民主主義の伝統を堅持し、国民がお互いの知恵を持ち寄って進むべき道を切り拓いてゆく国。それがわが国のあるべき姿である。
 またわたしたちは、これらの諸価値を重んずる諸国民と手を携え、より広く「ひとの幸う世界」をつくりあげることに貢献していきたい。

 わたしたちは「いのちの幸う国」をめざす。
 日本人は、この豊かな自然の生きとし生けるものと共に生きる精神を培ってきた。この叡智を生かし、わたしたち各々のいのちを相互に尊重するとともに、かけがえのない地球のいのちを守っていくことこそ、わたしたちの崇高なる使命である。

 わたしたちは「和の幸う国」をめざす。
 日本書紀がいまに伝える「憲法十七条」が、「和を以て貴しとなす」の一文からはじまるように、いにしえよりわたしたちは、「和」の精神を重んじてきた。わたしたちは、これからも和を貴ぶ国であることを誓い、また、この精神のもと、和の先導者として国際平和の実現に力を尽くすことを誓う。

 これらの願いを、日本の基本理念としてここに提唱したい。

 まさに日本の精神を守ることが国の再興につながるんだということを強く主張しているわけです。

 私は、この山田宏がかかげた基本理念にしっかりと共鳴し、それを共に実現しようとする人だけで、この日本創新党で戦いたい。
まだまだ知られていない日本創新党だが、必ず多くの人にご理解をいただき、勝利できると信じる。それだけが唯一、日本を救う道であると確信している。

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